本記事のもくじ
検索ボリュームを分析しないと、ブログで成果は出ませんよ!
この記事で紹介する「検索ボリュームの調べ方」を実践すると、Webマーケティングに基づいたブログを運営できます。
そこで本記事では、具体的な検索ボリュームの調べ方やおすすめキーワードツールの使い方を解説します。
この記事を読むと、ブログで検索ボリュームを把握する重要性やSEOで効果的に評価される仕組みを理解できます。
本記事では、ブログの競合分析やSEO対策に必要な「検索ボリューム」について解説します。「リスティング広告」向けではありません。
ブログの検索ボリュームを分析すれば、成長レベルに合わせて、戦略的にPVや収益を増やせますよ!
ブログ分析に必須な「検索ボリューム」とは?
検索ボリュームとは、Google検索エンジンで「どのキーワードが、どれくらい検索されたのか」を示すデータです。
検索ボリュームを分析する理由
それは、Web集客の要である「ジャンル選定」「キーワード選定」「競合分析」に必要だからです。
どーいったジャンルにおいて、どのキーワードがどれくらい検索されてるのか、競合の有無は...記事質は...といったリサーチのためです。
通常、検索ボリュームの多いキーワードで上位表示できると、それに比例し、アクセスや収益を見込めます。一方、需要が少なすぎると、上位表示できたとて「アクセス0」かもしれません。
検索ボリュームを把握する最大のメリットは、あらかじめ「キーワードの需要や難易度を分析できる」こと。
リサーチせず記事を書いても、それは単なる「博打」です。ギャンブル思考は失敗するので、必ずマーケ思考に基づきつつ、検索ボリュームを分析しましょう。
なお、検索ボリュームは、Googleや企業が提供する「キーワードツール」を使えば、カンタンに調べられますよ。
月間検索ボリュームの分類
月間検索ボリュームは、その検索数に応じて、下記のキーワードに分類されます。なお、数値は「目安」です。
- 月間10,000回以上:ビッグキーワード
- 月間1,000回以上:ミドルキーワード
- 月間50回以上:ロングテールキーワード
- 月間0回以上:不明/お宝キーワード
通常、検索ボリュームが多くなると、ライバルが増え、難易度も上がります。
月間10,000回以上:ビッグキーワード
月間検索ボリュームが「10,000回」を超えると「ビッグキーワード」にあたります。
ビッグキーワードは、単体キーワードから構成されまして、たとえば「転職」「仮想通貨」「ビッドコイン」「ブログ」「ダイエット」などが当てはまります。
とはいえ、デメリットは「検索意図が広すぎる」ことでして「ユーザーがどんな思いで検索したのか」を掴みにくいです。そして、競合が強すぎます。
ビッグキーワードで検索上位を狙うには、検索意図を網羅した「質の高い記事」が最低条件。もちろん、ジャンルやドメインパワーなども関係します。
競合もエグい強いので、避けた方が無難です。しかし、取れる"パイ"も大きいため、1つのブログに「渾身のロードマップ」を用意するとちょうど良いかと思います。
月間1,000回以上:ミドルキーワード
月間検索ボリュームが「1,000回」を超えると「ミドルキーワード」にあたります。
ビッグキーワードは、複数のキーワードから構成されまして、たとえば「転職 エージェント」「ビッドコイン オワコン」「ダイエット つらい」などが当てはまります。
検索上位を狙えると、安定したアクセスや収益を期待できます。しかし、まだまだ検索意図が広く、競合も強い傾向にあるため、おすすめしません。
徐々にブログが育ってきたら、下記の「ロングテールキーワード」をつなげてミドル記事を作りましょう。
月間50回以上:ロングテールキーワード
月間検索ボリュームが「50〜1,000回」くらいのゾーンが「ロングテールキーワード」になります。
ロングテールキーワードは、3〜4つのキーワードから構成されまして、たとえば「転職 サイト おすすめ 20代」「ブログ 収益化 難しい」「筋トレ プロテイン 必要ない」などが当てはまります。
本記事もロングテールを堅実に狙っており、確認してみると「ブログ 検索ボリューム 調べ方」となってますよね?
ブログの基本は「ロングテール」でして、ビッグ・ミドルキーワードよりも優先して取り組みましょう。
詳しいロングテール戦略については【弱者の戦略】ブログで検索上位!ロングテールキーワードの選び方【SEOで成果を出す仕組み】をお読みください。
月間0回以上:不明/お宝キーワード
キーワードツールを使っても、検索回数が抽出されない場合もあります。そーいったキーワードは、Google検索されておらず、データが溜まってない証拠です。
つまり「需要なし」と目星をつけられます。
しかし「お宝キーワード」として、集客や収益化に貢献する場合もあります。たとえ、検索数がゼロでも、書くべきと判断できるなら、積極的に書いた方がユーザーファーストです。
法人などの強者は、ニッチなキーワードを避ける傾向にあり、実は「穴場」です。詳しくは【セコい】ブログで穴場な"ずらしキーワード"の探し方【逃げるが勝ち】をどうぞ。
ブログ検索ボリュームの調べ方【3ステップ】
検索ボリュームを調べるステップを具体的に解説します。
- 手順①:メインジャンルを決める
- 手順②:関連キーワードを洗い出す
- 手順③:検索ボリュームを分析する
手順①:メインジャンルを決める
検索ボリュームを調べる前に、メインジャンルの需要をリサーチしましょう。 というのも、ジャンルに需要がなければ、キーワードの検索需要もない可能性が高いからです。
当サイトの場合、ジャンル =「ブログ」にフォーカスしてます。そこから「SEO」「WordPress」「アフィリエイト」といった派生キーワードも考慮してます。
まずは、需要あるジャンルをベースにしつつ、関連する複合キーワードを洗い出します。
じゃあ、どーやってジャンルに需要があるかどうかを判断すべきかというと、検索ボリュームと同様「キーワードツール」にて分析します。
もしくは、SNSでそのジャンルの「インフルエンサー」も分析してみると良いかもです。フォロワー数 =「需要」でもあるため、数十万人規模であれば「Goサイン」です。
手順②:関連キーワードを洗い出す
続いて、メインジャンルに関連するキーワードを「すべて」洗い出します。
- その①:複合キーワードをすべて洗い出す
- その②:関係ないキーワードをすべて間引く
- その③:キーワードを整理する
キーワードを洗い出すには「ラッコキーワード」がおすすめです。
複合キーワードをすべて洗い出す
たとえば「ジャンル:ブログ」でしたら、まず検索欄に「ブログ」と入力します。
すると「ブログ」に関連したキーワード群がヒットするので、右上の「全キーワードコピー」「CSVダウンロード」から、スプレッドシートなどにまとめておきましょう。
要は、これらが検索されてる「需要あるキーワード」でして、このキーワードに沿って記事を書いていく次第です。
関係ないキーワードをすべて間引く
ブログと無関係なキーワードは、すべて削除しておきましょう。
当サイトでは「ブログ ジャニーズ」みたいなキーワードは、削除してます。
キーワードを間引くことで、書くべき記事が明確になり、余計な記事を書きません。この作業も地味ですが、決してサボってはいけませんよ。
キーワードを整理する
キーワードを洗い出し、間引いたら、見やすいようにまとめます。
僕はこのように整理してますが、やり方は人それぞれです。
たとえば下記のように、1本のミドルキーワードに付随する複数のロングテールキーワード群で、1つのブロックを作るイメージです。
この塊を、すべてのキーワードでこねるイメージです。これを専門用語で「トピッククラスター構造」と呼びます。
関連キーワードをすべて洗い出し整理できたら、月間検索ボリュームもすべてチェックしましょう。
手順③:検索ボリュームを分析する
世の中にはたくさんのキーワードツールがありますが「キーワードプール」が使いやすくておすすめです。各ツールの使い方は、次章で解説します。
上記で取得した各キーワードを一つずつ検索して調べます。正直メンドくさいですが、これが「近道」です。
キーワードを洗い出し、間引き、整理する作業を「キーワード選定」と呼びます。詳しくは【保存版】ブログで必須なキーワード選定のやり方【知らないと失敗します】をどうぞ。
※正直、キーワード選定は、かなり根気のいる作業です。ここに「1ヶ月」割いても問題ありません。しかし、素人ほどサボるため、ブログで成果が出ないのはこのためです。
ブログ検索ボリュームの調べ方におすすめなツール3選
個人ブロガーにおすすめな、検索ボリュームをリサーチできる万能ツールです。
- ツール①:キーワードプール【無料】(※サ終)
- ツール②:キーワードプランナー【無料/有料】
- ツール③:ラッコキーワード【有料】
ぶっちゃけ、どのキーワードツールも「キーワードプランナー」をパクってるだけでして、お好みのツールをどうぞ。おすすめは「ラッコキーワード」です。
ツール①:キーワードプール【無料】
キーワードプールは、サジェストキーワードや月間検索ボリュームを無料で分析できるキーワードツールです。
初心者でも使いやすく、調べたいキーワードを入力するだけで、サクッと30秒で必要な情報を抽出してくれます。
ただし、無料版では「待機時間」「使用制限」があります。しかし、ストレスはあまり感じませんね。
僕も愛用してるので、詳しくは【神ツール】キーワードプールの使い方ガイド【検索ボリュームを無料抽出】をお読みください。
悲報ながら、サービス終了しました...
ツール②:キーワードプランナー【無料/有料】
Googleが提供するキーワードプランナーを使えば、サジェストキーワードや月間検索ボリュームを取得できます。
ただし、広告を出稿しないと、月間検索ボリュームが「100〜1,000」などと、アバウトでしかわかりません。
謎に、キーワードプランナーがおすすめされてますが、ぶっちゃけ、時代遅れですね。使い勝手もイマイチでして、無料で使いたいなら「キーワードプール」をおすすめします。
詳しくは【無料】Googleキーワードプランナーの使い方ガイド【サイト設計の必須ツール】をお読みください。
ツール③:ラッコキーワード【有料】
ラッコキーワードは、ブロガー必須の万能キーワードツールです。
検索ボリュームの取得は「有料」ですが、多機能にして、月額990円で利用です。
キーワード選定をコスパ良く行いたい方は、サクッと有料プランを申し込みましょう。ストレスなくキーワード選定できます。
詳しくは、ブロガー必須!ラッコキーワードの超便利な使い方ガイド【無料・有料プラン】をお読みください。
ブログの成長段階に応じた記事の書き方【初期・中期・後期】
月間検索ボリュームをリサーチすることで「このキーワードで検索上位を狙えると、このくらいのアクセスを見込めるだろう...」と予想を立てつつ記事を書けます。
しかし、注意です。
それは「書く順番」を守ること。
えっ...どーいうこと?と思うかもですが、ブログの成長段階に応じた検索ボリュームのキーワードを書かないと、ブログが伸びづらい...ということです。
ブログの初期段階なら、競合の少ない、もしくは、検索ボリュームの少ない「ロングテールキーワード」から攻めるべきです。
いきなり、ビッグ・ミドルキーワードを書いても、記事を網羅する関連記事がなければ「内部リンク」でつなげられません。これは、Googleから評価されにくいです。
基本的に、ユーザーは文章を読みたくありません。深掘りするなら、別記事でまとめる意識が大切ですよ。
初期:ロングテールキーワードで書く
ブログの立ち上げ初期は、必ず「ロングテールキーワード」から書きましょう。
- 記事数:100記事
- アクセス数:月10,000PVほど
ロングテールは、3〜4つほどのキーワードから構成されます。検索意図をつかみやすく、書きやすいです。アクセス数こそ少ないものの、競合が少なく、SEO評価を得やすいです。
100記事ほど書くと、徐々にですが、結果が数字に反映されると思います。ロングテールからミドル・ビッグキーワードにつなげるための伏線になります。
中期:ミドルキーワードも意識して書く
ロングテールキーワードを100記事ほど書けたら「ミドルキーワード」も書きましょう。
- 記事数:300記事ほど
- アクセス数:月30,000PVほど
ミドルキーワードにロングテールキーワード群を紐付けるイメージです。
いきなり、ミドルキーワード単体で検索上位を狙うのはむずかしいですが、ロングテールがサポートしてくれるため、検索上位を狙いやすくなります。
さらに「トップページ」や「メニュー」「カテゴリー」にもミドルキーワードを配置しましょう。Googleのクローラーがサイトを回遊しやすくなり、SEO評価が高まります。
後期:ビックキーワードでまとめ記事を書く
ビッグキーワードで上位表示できると、大きなアクセスや収益を見込めます。そのため、ミドル・ロングテールで紐づけた「まとめ記事(ロードマップ)」を作りましょう。
- 記事数:300記事〜
- アクセス数:月30,000PV〜
ロングテール・ミドルキーワードのSEO評価が下支えしてくれるため、ビッグキーワードでも検索上位を狙いやすくなります。
また、ロードマップから個別記事へのアクセスやSEO評価も期待できます。相乗効果が生まれるので、ブログの2次成長が加速します。
ブログ検索ボリュームの調べ方の注意点3つ
検索ボリュームを調べる際は、下記に注意しましょう。
- 注意点①:重複コンテンツ
- 注意点②:検索ボリュームの変化
- 注意点③:検索ボリュームを鵜呑みにする
注意点①:重複コンテンツ
Googleは「重複コンテンツ」を避けるよう公言してます。
単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版と PC 版両方のURLがある場合)、Google はそのようなページを同じページの重複版と見なします。Google は、こうした URL のうちの 1 つを「正規」版として選択してクロールします。その他の URL はすべて「重複」した URL と見なし、クロールの頻度を減らします。引用元:Google検索セントラル|重複しているページの URL の正規化と正規タグの利用
たとえ、キーワードは違うにせよ、検索意図の似たコンテンツを公開すると「重複コンテンツ」に該当する可能性があります。
重複コンテンツと判断された記事は、検索結果に上位表示されません。貴重な検索結果を食い合う「カニバリ」が発生するからです。
キーワード選定を行わず、思いついた記事を書こうとすると、重複コンテンツを作りガチ。キーワード選定の時点で避けられるので、検索意図の異なるコンテンツを作りましょう。
キーワードの検索意図を知るには【本質】ブログの検索意図とは?SEOに強い記事の書き方【結論、"気が利く人"になれ】をお読みください。
注意点②:検索ボリュームの変化
たとえ同じキーワードでも、ツールによって、検索ボリュームが前後するかもです。
- ベースは「Googleキーワードプランナー」
- 毎月、キーワードの検索回数が異なる
- 企業独自の技術が採用されてる
上記の理由にて、取得できる検索ボリュームは異なります。
検索ボリュームを取得したときは「月100回」ほどでも、1年後には検索需要が高まり「月500回」に伸びるかもしれません。また、その逆も然りです。
そのため、あくまで「目安」でして、検索ボリュームを鵜呑みにしない意識も大切です。
注意点③:検索ボリュームを鵜呑みにする
月間検索ボリューム =「目安」です。
鵜呑みにするのは、やめましょう。
- 検索ボリュームが多くても、実際にそのアクセス数を稼げるワケではない
- 検索ボリュームが少なくても、実際にアクセスされる場合もある
また、下記のデータをご覧ください。
クリック率は検索1位がもっとも多く、下位にいくほど下がる傾向にあります。
つまり、検索上位とて順位が下回ってれば、検索ボリュームのアクセス数を稼げる保証はありません...
仮に「月間検索ボリューム500回」だとしても、あくまで「平均」ですので、10位なら「12.5回」くらいしかクリックされないかもです...
ブログ検索ボリュームの調べ方でよくある質問7つ
検索ボリュームを分析し、ロングテールキーワードで書こう
本記事では、ブログで必須なキーワード選定における「検索ボリュームの調べ方」をマルっと解説しました。
ブログで成果を出すには、検索ボリュームを意識しつつ、需要あるキーワードを選ぶことが大切です。
しかし、検索ボリュームを分析しただけではダメ。しっかりキーワードの「検索意図」をくみとりつつ、ユーザーの悩みを解決できる良質な記事を作りましょう。
記事を書く際は、ブログの成長段階に合わせた記事を書くことも大切です。Google検索では、下層ページの評価が上層ページに集約される特徴があります。
まずは、検索上位を狙いやすい「ロングテールキーワード」を100記事ほど積み上げましょう。評価を得やすく、ミドル・ビッグキーワードでも、検索上位を狙いやすくなります。
壺に入れる順番が、大切です
壺に「石・砂・水」を満杯に入れるとします。
しかし「水」から入れたら、どーでしょう?
石や砂を入れると、水が溢れてしまいます。
ブログも同じです。いきなりビッグ・ミドルキーワードから書いても、検索上位は狙えません。最初に書くべきは「ロングテールキーワード」です。
SEO =「相乗効果ゲーム」でして、有益な記事を100本、200本と積み上げた結果、検索上位を狙いやすくなります。
だから最初は、諦めつつも、コツコツ小さい"パイ"をこそぎ取るしかありません。法人サイトなら資本が豊富ですが、個人なら「時間」のみ許されます。
必ず「ロングテール→ミドル→ビッグキーワード」の順で、徐々にブログを育てていきましょう。ブログの成長段階に合わせたキーワード選定が大切ですよ。
WordPressブログの始め方
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【無料】たった10分でできるWordPressブログの始め方【エックスサーバー】
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