AIアートとは何ですか?ついに、AIが絵を描ける時代になったんですか?AIアートの概要、特徴、仕組みなどを教えてください。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- AIアートとは?
- AIアートの特徴
- AIアートの仕組み
- AIアートの活用例
この記事を書いてる僕は、ジョージアで暮らすデジタルノマド。AIツールでAIアートを作成しており、時代の最先端で活動してます。
AIアートとは何かを知りたいですか?
本記事では、AIアートの基礎をマルっと解説します。
この記事を読むと、AIアートの概要、特徴、仕組み、活用事例などをマルっと理解できます。
基礎を理解したら、サクッとAIアートに挑戦してみましょう。
AIアートとは?
AIアートというのは、読んで字の如く、AIが作ったアート(デジタルアート)のこと。
- AIとは?
- デジタルアートとは?
上記を細分化して、深掘りします。
AIとは?
AI(Artificial Intelligence)=「人工知能」のこと。
AIには、機械学習(ML)やディープラーニング(DL)といった仕組みが使われてます。膨大なビックデータから特徴や一定の法則を炙り出し、組み合わせて、推論することが可能になります。
AIの目的は、良くも悪くも「人間の代替」です。自動運転にしかり、無人化にしかり、人間の活動をAIに置き換えることで、暮らしはますます快適便利になっていきます。
AIの分類
AIは、下記の3つに分類されます。
- 特化型人工知能(ANI):音声認識や自動運転などの「弱いAI」
- 汎用人工知能(AGI):人間と同じように行動できる「強いAI」
- 人工超知能(ASI):人間を凌駕するAI←「ターミネーター」
要は、プログラムに従ってただ行動するか、自発的に問題解決してくれるかの違いです。
人間は、経験に基づき、頭を使って、問題を自律的に解決できます。
ここが、AIの目指すべき課題です。しかし、現代はまだ「弱いAI」ですが、AIの力を使って、生活が徐々に便利になっているのはいうまでもありませんよね?
デジタルアートとは?
デジタルアートとは、PCやスマホ、タブレット端末を使って、アート作品を作ること、また、そのようにして作られたアート作品のことです。
デジタルアートには、イラスト、写真、絵画、音楽、プロジェクションマッピングなどがあります。
そして今、もっとも話題のあるデジタルアートが、NFTアートやAIアートです。
その①:NFTアート
NFTアートとは、デジタルアートの一種でして、NFT(Non-Fungible-Token)を使ったアートのこと。
本記事の内容とはズレるので割愛しますが、要は「世界に一つだけのデジタル資産」を技術的に証明できるデジタルアートです。
NFTについては【保存版】NFTとは?【基礎・仕組み・事例・将来性】をどうぞ。また、NFTアートの作り方を知りたい方は【簡単】初心者でもできるNFTアートの作り方【5つの方法】をご覧ください。
その②:AIアート
AI技術が加速的に飛躍してることから、注目度が高まってる分野ですね。
従来の絵やNFTアートでも、人の手によって作られます。しかし、AIアートの場合は、テキストを入力するだけで、人工知能が自動的にデジタルアートを作ってくれます。
TL;DR — Someone entered an art competition with an AI-generated piece and won the first prize.
Yeah that's pretty fucking shitty. pic.twitter.com/vjn1IdJcsL
— Genel Jumalon ✈️ Anime Weekend Atlanta (@GenelJumalon) August 30, 2022
なんと、AIが描いた作品が優勝するほど。
もはや、AIか人の手によって描かれた作品なのか、見分けがつきません。
AIアートなら、絵のセンスがない人でも、簡単に作れます。しかも、サクッと10秒ほどで完成するので、これもまた「ビックリ」ですよね...進撃の「AI」です。
AIアートの特徴
AIアートの特徴は、下記のとおりです。
- 特徴①:Text to Image
- 特徴②:10秒ほどで生成
- 特徴③:無料で作れる
特徴①:Text to Image
AIアートは、入力したテキストから画像が生成されます。
つまり、AIアート =「Text to Image」とお考えください。
たとえば、、、「サイバーパンクな蟹工船 浮世絵」を鮮明にイメージしてテキストを入力すると、下記のような画像が完成しました。
このように、作りたいアートのイメージを鮮明に入力することで、AIがビックデータを元にAIアートを作ってくれます。
テキスト =『呪文』
AIアートの世界では、入力するテキストのことを、プロンプト(prompt)=「呪文」といいます。
ハリーポッターのように魔法(呪文)を唱えると、ニョキッとAIアートが生成されるイメージです。
- コツ①:プロンプトは厳密に指示する
- コツ②:絵のスタイルを細かく設定する
- コツ③:高画質化する"スパイス"を入れる
上記のようなプロンプトのコツがあります。詳しくは【神絵】AIアートを狙って描く3つのコツ【失敗する方法は簡単です】をどうぞ。
また、入力するテキストは「英語」がベースですが、中には、日本語対応のサービスも開発されてます。たとえば「Japanese Stable Diffusion」「お絵描きばりぐっどくん」などが有名かと。
特徴②:10秒ほどで生成
AIアートは、プロンプトしてから、サクッと「10秒」ほどで完成します。しかも、1度に4枚ほど、バリエーションの異なるAIアート作ってくれます。
AIを利用すると、決して人間では成し遂げられない、前人未到の領域に、誰でもサクッと到達できます。
画家で有名な「ピカソ」の生涯作品数は「15万点」ほど。1日あたりに換算すると、およそ「5点」は創作してる計算でして、凡人には無理ゲーですよね?
しかし、AIを使えば、ピカソに匹敵する力を得られます。それでもピカソには及びませんが、絵の才能ではなく、プロンプト次第でアートを作れる時代にビックリです。
特徴③:無料で作れる
AIアートを作れるサービスは、基本的に無料です。
- 30クレジット分までは無料
- 毎月10クレジットを無料付与
- Demoサイトを使う
たとえば上記のとおり、AIサービスは、1ミリもお金をかけずに利用できます。
ただし、当然サービスによって利用規約は異なります。無料分を超えて利用したい場合は、有料課金が必要になります。
AIアートの仕組み
AIアートの仕組みを理解するには、下記の知識を頭の片隅に入れておきましょう。
- 仕組み①:人工知能
- 仕組み②:自然言語処理(NLP)
- 仕組み③:GPT-3モデル
とはいえ、AIアートに触れる身としては、あまり重要じゃないので、詳しくは【基礎】AIアートの仕組みとは?【Text to Image】をご覧ください。
仕組み①:人工知能
解説通り、AIとは、コトバの理解や推論、問題解決を人間ではなくコンピューターに代替させる技術のこと。
いうまでもなく、AIアートとは、AI技術で作られたアート(絵)です。本来、人間が絵を描くには、構想や作風、センスなども必要ですが、AIは膨大なビッグデータから学習済。つまり、過去の産物から、AI独自のアートを生み出せます。
人工知能が進歩すると、人間の仕事が奪われるのでは?...という不安を抱く人も多いですが、正しくは、AIが仕事を奪う =「やがてカタチを変え、新しい仕事が生まれる」ですからね。
確かに、画家やデザイナーにとっては、ピンチかもです。しかし、むしろ「チャンス」と捉え、AIと共存する戦略も生まれるハズ。
ここで、AIの大波に逆らう人は、時代的な価値観や企業戦略に巻き込まれ、波乗りのチャンスを失いやすいかと。
人件費やヒューマンエラーの削減など、業務効率化にもAIは期待されてます。個人クリエイターでも、AIと共存する姿勢が大切ですよ。
仕組み②:自然言語処理(NLP)
自然言語処理(Natural Language Processing)とは、人間のコトバを、コンピューターに処理させる技術のこと。
普段、僕たちが使うコトバは、とても曖昧です。特に日本語なんて、世界最高難易度の言語ですからね。
たとえば、「ヤリラフィ」=「パリピ」を意味しますけど、「パリピ」=「パーティーピープル/パーリーピープル」ですから「みんなでワイワイ集まってドンチャン騒ぎするのが好きな若者たち、陽キャ」という意味です。
もちろん、固有の意味に加え、前後の文脈やニュアンスによって、意味合いも異なる場合もあるので、日本語は激ムズですよね?...
こーいった言語を含め、コンピューターに認識させる技術が「自然言語処理」です。
仕組み③:GTP-3モデル
GPT-3(Generative Pretrained Transformer-3)とは、1750億個のパラメーターを使った文章生成言語モデルのこと。
GPT-3を使うと、AIでも、人間に近い流暢な言葉を作ることができます。
OpenAIが開発した自然言語処理システムでして、「Catchy」や「DALL・E2」などのAIサービスで活用されてます。
ここまで聞いて、、、「へーそーなんだな...ポリポリ...」程度でOK。大切なのは、技術を体感することです。仕組みの理解や言葉の定義ではありません。
AIアートの活用例
AIアートの活用事例です。
- 活用例①:AIアート × アーティスト
- 活用例②:AIアート × NFTアート
- 活用例③:AIアート × 個展
活用例①:AIアート ✖️ アーティスト
現代美術家「岸裕真(きし ゆうま)」さんの言葉を引用します。
作品の制作過程に、AIに完全に任せる部分を作ることで人間だと生じてしまうステレオタイプから脱却でき、そこから『わたしたちの中に遍満した美的感覚を脱臼させる感覚を想起させる』作品が生まれる
上記は僕が作ったAIアートですが、まさに「わたしたちの中に遍満した美的感覚を脱臼させる感覚を想起させる作品」ですよね?
アーティストでさえ、AIと共存する道を歩み始めてます。
ちなみに、ブロガーも「アーティスト」かもですが、ブログでもライターでも、AIは活用され始めてますよ。
活用例②:AIアート × NFTアート
デジタルアートであるAIアートは、当然、NFTとも相性が抜群。というのも、AIが生成したアートを、そのままNFT化(ミント)すれば、立派なNFTアートとして販売できるからです。
AIアートをプロデュースする「窪田望」氏が、NFTマーケットプレイス「Foundation」のクリエイターランキングで世界7位にランクインしたことも話題になりました。
とはいえ、AIアートを商用利用するときは注意です。というのも、AI画像作成サイト・アプリによっては、商用利用を禁止してるケースがあるからです。
そこは、しっかりとサービスの利用規約をお読みください。詳しくは【初耳】知らないと損するAIアートの注意点3つ【AIと共存する未来とは?】をどうぞ。
活用例③:AIアート × 個展
AIアートの個展ですと「DEEP ART展」が有名かと。
「思ひつつ 寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」訳:あの人のことを思いながら寝たから夢に出てきたのであろうか。 夢と知ってたなら目を覚まさなかったのに...
これは平安時代の歌人「小野小町」が読んだ和歌ですが、AIがカタチにすると、上記のようなアートになります。
このように、AIを活用した個展なんかも、どんどん開催されていくでしょう。アートの固定観念が崩れつつあります。
AIは、次世代を担う必須共存ツールである
本記事では、AIアートとは何かをマルっと解説しました。
- AIアートとは、AI(人工知能)が作ったデジタルアート
- Text to Imageで、誰でもサクッと無料で作れる
- 人間のコトバをコンピューターに理解させる仕組みが採用
- 企業や個人クリエイターでも活用し始められている
- AIは、次世代を担う必須共存ツール
AIアートは、絵のセンスがない人でも、プロンプトから絵師を凌駕するアートを作れます。AI独自の発想で、新たなアートの可能性を発見できるかもしれません。
何はともあれ、AIアートに触れる価値は「大」ですよ。この記事を読み終えたら、さっそく、AIアートを作ってみましょう。
AIアートの作り方
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【保存版】初心者でもできるAIアート作り方ロードマップ【簡単3ステップ】
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