
NFT?何それ美味しいの?最近よく耳にするNFTについて、その基礎や仕組み、活用事例などを初心者目線で教えてください。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- NFTとは?
- NFTの基礎的な仕組みを理解しよう
- NFTの身近な3つの活用事例
- NFTの将来性
この記事を書いてる僕は、ジョージアで暮らすデジタルノマド。仮想通貨やNFTなどのWeb3.0の世界に触れており、含み益は7桁ほど。
NFTとは何かを知りたいですか?
本記事では、NFTの概要を説明しつつ、NFTの仕組み、活用事例、将来性について解説します。
この記事を読むと、NFTの基礎を網羅的にインプットできます。
とっつきにくいNFTですけど、初めての方でもわかりやすいように解説します。
NFTとは?
NFTとは何か?...について、わかりやすく解説します。
NFT = 世界に一つだけのデジタル資産
わかりやすく言うと、NFTとは「世界に一つだけのデジタル資産」です。
ブロックチェーン技術を使うことで、デジタルデータのコピーができず、「一点物」という資産的な価値を生み出すことができます。
ブロックチェーンについて解説すると長くなるので、まずは「データを改竄できない仕組み」とお考えください。
NFT = Non-Fungible-Token(ノンファンジブルトークン)の略でして「非代替トークン」という意味。代替できないトークン...ここが少しナゾなので、噛み砕いて解説します。
辞書的な意味を確認
- Non:〜できない
- Fungible:代替可能
- Token:トークン(デジタルアート、ゲームアイテム)
トークンと聞くと、遊戯王をイメージする人も多いのでないでしょうか?スケープゴートの羊トークンとかですね...すみません、ちょっと懐かしかったですね。
要は、簡単にコピーできるデジタルデータに対し、ブロックチェーンを活用することでコピーやデータの改竄を防ぎ、「希少性」という資産的価値を付与できるということ。
世界に一つじゃない身近な例
「現金」をイメージしましょう。
あなたは、スーパーで現金でお買い物をしました。500円のお釣りをもらったのですが、運悪くどこかで落としてしまいました。しかし、自動販売機の下で500円玉を見つけて、取っちゃいました。
つまり、現金って代替可能ですよね?
現金は、市場に流通したら、誰のものかを特定するのはほぼ不可能。なぜなら、そのお金は、誰の500円玉にもなり得るのですから。あなたが持っている500円を、本当に自分のモノであることを証明できますか?
いや、無理ですよね?
世界に一つな身近な例
サイン入りTシャツをイメージしてみましょう。
あなたは野球観戦に行ったら、あのスーパースター「大谷翔平」からTシャツにサインもらえました。
サイン入りTシャツって、代替不可能ですよね?
厳密には、量産できますけど、大谷翔平からサインしてもらったそのTシャツには、希少性と固有の価値が生まれます。
つまり、世界に一つだけのモノは、「希少性」と「固有の価値」があるということ。以上を踏まえ、代替不可能なデジタル資産 =「NFT」です。
仮想通貨とNFTは何が違うの?
たとえば、仮想通貨のビットコイン(BTC)は、代替可能なデジタル資産です。他の通貨でも同じです。
- 仮想通貨:代替可能トークン
- NFT:非代替トークン
AさんとBさんが持っている同じ1BTCは、交換しても同じ価値ですよね?それに現金と同じで、市場に流通すれば、そのお金が本当に誰のモノかはわかりません。
暗号資産 =「代替可能」でして、「世界に一つだけのデジタル資産」とはいえません。
NFTの基礎的な仕組みを理解しよう
NFTの仕組みをわかりやすく解説します。
NFT = ブロックチェーン+固有のID
NFTには、ブロックチェーンが採用されてます。
ブロックチェーンには、固有の識別データが付与されており、唯一無二なデジタル資産として希少性と固有の価値が技術的に担保されてます。
ブロックチェーンの特徴
- 記録の改ざんができない(コピー不可)←つまり、希少性という価値が生まれる
- 価値を移転できること(取引可能)←仮想通貨のように、自由に移転・取引できる
- 追跡可能で、誰でも閲覧可能なこと(非中央集権)←銀行や政府に監視されない
ブロックチェーンによって、記録の改竄やデータのコピーができません。データの複製ができないことより「希少性」という価値が生まれます。
スマートコントラクトの特徴
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約を自動実行する仕組みのこと。
本来であれば、AB間での取引には「仲介者」が存在し、手数料や時間、取引の整合性などをチェックされる仕組みとなってます。しかし、NFTの世界では、この仲介者が存在せず、取引契約のすべては「スマートコントラクト」で実行されます。
要は、裏(ブロックチェーン上)でプログラム(スマートコントラクト)が動いており、仲介業者が不要な世界とお考えください。
この辺はむずかしい概念なので、書籍を読むことをおすすめします。詳しくは【無料あり】仮想通貨をサクッと学べる本おすすめ7冊【基礎・中級・上級・応用】をどうぞ。
NFTの特徴
NFTには、下記の特徴があります。
- 特徴①:唯一無二
- 特徴②:取引可能
- 特徴③:プログラマビリティ
特徴①:唯一無二
NFTは、ブロックチェーンで支えられてます。つまり、デジタルデータに対して「希少性」という1点モノの付加価値を付与できます。コピーやデータの改竄ができないため、唯一無二のデジタル資産になります。
特徴②:取引可能
NFTは、中央集権型ではなく分散型なブロックチェーンによって、安全性や信頼性が担保されてます。仮想通貨と同じように、所有するNFTを第三者に移転することも可能です。
特徴③:プログラマビリティ
プログラマビリティとは、データに対して付加価値をつけられる仕組みのこと。
データの改竄ではなく、付加価値です。
たとえば、NFTを第三者が購入し、それを2次販売したとき、販売手数料を徴収できるシステムなどが当てはまります。こうすることで、仲介業者の手数料を排除した仕組みが完成します。
OpenSeaでは、2次販売の手数料を0〜10%で設定できます。ロイヤリティと言ったりしますが、自分のNFTが売れるたびに、販売手数料が入る仕組みは画期的です。
本来は、仲介業者に取られてたのですから。
まさに、不労所得です。
NFTの身近な3つの活用事例
ここまでを踏まえると、NFTと相性がいいビジネスは簡単に想像できますね?
- 活用①:NFT×ゲーム
- 活用②:NFT×アート
- 活用③:NFT×メタバース
たとえば、上記のとおり。
順番に解説します。
活用①:NFT × ゲーム
1つ目の活用事例は、NFT×ゲームです。
NFTゲームは、確実に未来を変えるかと。
なぜなら、NFTゲームをプレイすると仮想通貨を稼げ、ゲームアイテムやキャラクターをNFTとして取引できるからです。
僕は「Axie Infinity」というNFTゲームに触れたときは衝撃でした。サクッと10分遊んだだけで、ランチ代を稼げてしまいましたので。
従来のゲームは、配信・投げ銭・広告収入で稼ぐスタイルでした。しかし、NFTゲームでは、遊ぶことでお金を稼げます。さらに、自分のNFTを第三者に貸し出すことで、不動産的な投資としても稼げるのが魅力。
- 敵を倒すたびに、稼げる
- アイテムを販売できる
- 土地を貸し出せる
つまり、ゲームで生活費を稼げる未来が可能になります。事実、フィリピンなどの発展途上国では、AxieInfinityで生活費を稼ぐ人も出てきました。
間違いなくゲーム業界は、ゲームチェンジが起こりそうな予感。NFTとゲーム領域は、メチャクチャ相性がいいですからね。
活用事例②:NFT×アート
2つ目の活用事例は、NFT×アート。
アートもNFTと相性が抜群です。
NFTアートの火付け役となったのが、CryptoPunks。世界最古のNFTアートと呼ばれており、24×24ピクセルのドット絵が特徴ですね。
Punk 1580 bought for 68 ETH ($246,287.83 USD) by 0x1919db from 0xe2e58b. https://t.co/uQr4BhF0v3 #cryptopunks #ethereum pic.twitter.com/gufL3GjpWO
— CryptoPunks Bot (@cryptopunksbot) January 5, 2022
上記のNFTは、68ETH=2,500万くらい。
ぶっちゃけ、ブルジョアの戯れかと。
このように、世界最古なNFTな故に、希少性があり、ジェネレイティブアートとしての固有性もあり、NFTとしての資産価値が急騰しました。
決済大手のVISAも、CryptoPunksを購入していたことで話題でしたね。
Over the last 60 years, Visa has built a collection of historic commerce artifacts - from early paper credit cards to the zip-zap machine. Today, as we enter a new era of NFT-commerce, Visa welcomes CryptoPunk #7610 to our collection. https://t.co/XoPFfwxUiu
— VisaNews (@VisaNews) August 23, 2021
Twitterの創業者、ジャックドーシー氏の最初のツイートも、3億円ほどの価値がつきました。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006
もう一度、思い出してください。
NFT =「世界に一つだけのデジタル資産」でしたよね?
ここに「希少性」という一点物の価値があります。NFT =「世界に一つだけのデジタル資産」とは、そーいう意味です。
NFTマーケットプレイス3選
海外・国内で人気なNFTマーケットプレイスです。ここで、NFTの売買ができまして、興味があれば実際に触れてみましょう。
- おすすめ①:OpenSea(オープンシー)←世界最大手/とりま、OpenSea一択
- おすすめ②:Coincheck NFT(β版)←国内最大手/NFTゲームのアイテムを売買したい方
- おすすめ③:HEXA(ヘキサ)←仮想通貨・ウォレット不要/仮想通貨やNFTを避けたい方
NFTとて、決して庶民の買えない作品ばかりじゃない。3,000円も出せば、買えるNFTなどたくさんあります。始める敷居はやや高めですけど、挑戦する価値は大です。
詳しくは【初心者】NFTにおすすめなマーケットプレイス3選【クリエイターの僕が保証】をどうぞ。
活用③:NFT×メタバース
3つ目の活用事例は、NFT×メタバースです。
メタバースとは、仮想空間のことです。
メタバースとは「インターネット上に構築された仮想の三次元空間で、アバターなどを用いて接続する環境」とされています。
最近だと、Facebookが「Meta」に社名を変更したことが、何よりメタバース本格化への表れかと。将来的には、メタバース内で打ち合わせや会議も行われることでしょう。
メタバース7つの条件
2020年、投資家のマシュー・ボール氏は
メタバースの条件を7つ示しました。
- 条件①:永続的であること
- 条件②:同期してライブであること
- 条件③:無限の同時接続ユーザー
- 条件④:完全に機能する経済
- 条件⑤:デジタルと物理の両方にまたがる体験
- 条件⑥:相互運用性
- 条件⑦:幅広い人々の貢献による体験を生み出すこと
つまり、VRゴーグルをつけているだけでは、厳密にはメタバースとはいえません。仮想空間に接続しても、現実世界と同期していること。たとえば、仮想空間でもYouTubeを見られるといった具合です。
メタバース3選
- その①:Decentraland
- その②:The Sandbox
- その③:エバードーム
イメージ的には「どうぶつの森」「ポケモンGo」のイメージに近い。オンラインの仮想空間にもう一つの仮想現実があり、そして現実ともリンクしてる感じです。
気軽にメタバースに触れるなら、Cryptovoxelsでも無料体験できます。
日本の企業でも、メタバースを使った事例が出てきています。たとえば、会計ソフトで有名な「Freee」は、clusterで忘年会を開催しました。
「現実世界→リモート→メタバース」こういった具合で、人類の活動は変化してます。現代は「Web2.0」の世界ですが、2030年頃は「Wen3.0」となり、メタバースでの活動も一般的になるかと。
こういった最先端のテクノロシーに触れておけば、変化においてかれることもありません。時代に置いていかれる方が、遥かにリスクですよ。
NFTの将来性
ぶっちゃけ、NFTの未来は不透明です。
NFTの将来性など、わからない
大切なのは、とりまNFTに触ってみることです。
- NFTの書籍を購入し学んでみる
- NFTゲームで遊んで、稼いでみる
- NFTアートを自作・購入・販売してみる
大半の人は、NFTアートが何千万の価値があるなんてウソだ...俺は認めない...ただのゴミだ...どうせ、詐欺られて損するだけ...みたいな思考かと。
しかし、実際にはNFTで稼いでる人やNFTの情報発信で稼いでる人もいるわけですし、グダグダ言ってないで、まずはNFTに触れてみることだと思います。
そしてNFTに触れた上で、個人的な評価を述べればOK。
身銭を切って、痛みを楽しもう
もちろん、損だってします。僕は、たかが仮想通貨の送金で「3万円」もガス代に使ってますからね。
ここで「ガス代」という基礎用語がわからない方は、ちょっと勉強不足かと。要は、取引を処理する際の「手数料」のことです。
NFT =「NFTアート」っていう感じですけど、NFTの本質は「ブロックチェーン」です。そして、いろんな業界がブロックチェーンに注目し、Web2.0→Web3.0の世界へと移行しつつあります。
時代の流れを読み、本質を捉える
仮想通貨やNFTアートは、本質ではありません。時代を大局的に捉えると、世界はブロックチェーンに置き換わることなど、勉強していれば簡単にわかります。
お金の概念も現金からデジタルに変わります。CBDC(中央銀行デジタル通貨)ですね。仮想通貨とは別軸な概念ですけど、お金はデジタル通貨になります。
僕はジョージアというIT国家で暮らしてますが、現金を使う機会は、ほぼない。キャッシュレスな世界は、実に居心地いいです。
NFTを学ぶと、ブロックチェーンにも触れることになります。時代の最先端を体験できる絶好の機会かと。さぁ、この記事を読み終えたら、NFTに触れてみましょう。
というわけで、今回は以上です。変化は嫌いかもですが、時代は容赦なく変化します。そして、企業も生き残りをかけて変化を余儀なくされます。残酷ですが、コレが現実です。
変化を楽しみましょう。この記事が、変化するきっかけになれば幸いです。引き続き僕も、変化を楽しんで生きていこうと思います。