本記事のもくじ
ブログのターゲットは明確ですか?
本記事では、ブログ集客に必要な「ターゲットの決め方」を解説します。
この記事を読むと、ターゲティングのメリット、詳細なターゲット選定が不要である理由、具体的なターゲットの決め方などを理解できます。
また、ターゲティング後の刺さるブログ記事の書き方についても触れました。
結論、ブログターゲットの決め方は、下記の3ステップです。
発信ターゲットを定めなかったり、詳細なターゲティングは「逆効果」です。ブログのターゲットを明確にし、脈ありユーザーをとりこぼさない集客を目指しましょう。
ブログのターゲットとは?
カンタンに言えば、ターゲット =「届けたい読者層」のことですね。
ブログで「誰の」悩みを解決したいのか?
ここに尽きます。つまり、ターゲット =「ブログのお客さん」を明確にする作業です。結果的に、ターゲット =「お客」=「市場」に直結するため、マネタイズとして重要です。
ターゲットとペルソナの違い
ターゲットと似た言葉で「ペルソナ」という概念があります。同じ意味で活用してる人もチラホラいますが、違いを把握すべきです。
- ターゲット:届けたい「客層」
- ペルソナ:届けたい「個人」
ブログ設計時に届けたい客層を明確にするのが「ターゲット」、ブログ執筆の際に、具体的な人物像を明確にするのが「ペルソナ」です。
ここを混同すると「記事を書く際は、ターゲットを絞り込むべきだ...」と言い出します。詳しいペルソナについては「ターゲットに刺さるブログ記事の書き方|手順①」をどうぞ。
ターゲットとジャンルの違い
また、ターゲットとジャンルも似た概念なので、違いを把握しておきましょう。
- ターゲット:届けたい「客層」
- ジャンル:確立された「マーケット」→ 発信したい or 稼ぎたい
ターゲットと発信ジャンルがズレると、まったく集客できません。つまり、読まれない、稼げないブログが完成します。必ず、一致させましょう。
『ターゲット ⊇ ジャンル』
その際、ジャンルはターゲットに含まれる、もしくは一致させましょう。
たとえば「ジャンル:エンジニア転職」を検討するなら、少なくとも、ターゲットは「転職に興味ある大衆」を設定すべき。解像度が深いほど、読者像は鮮明になります。
ターゲット | ジャンル |
---|---|
転職に興味ある大衆 ⊃ エンジニア転職 | |
IT転職に興味ある大衆 ⊃ エンジニア転職 | |
エンジニア転職に興味ある大衆 ⊇ エンジニア転職 |
ターゲットとジャンルが一致してないと、まったく興味ない読者にブログを届けることになります。これでは、ユーザーの興味をそそることはできません。
恋愛でも「脈なし女性」をしつこく誘い続けるのは、非モテ思考です。
ブログも同じでして、そのジャンルに興味ある「脈ありユーザー」をターゲットに設定しましょう。

もしくは「見込み客」ですね!
ブログのターゲットを絞り込む必要はない理由3つ
ブログ全体のターゲット層は「ザックリ」設定しましょう。
- 理由①:マーケットが狭くなる
- 理由②:ライティングがむずかしくなる
- 理由③:書くべき記事は減らない
もしかしたら「絞り込むべきでは?」と思うかもですが、ターゲット設定は「広め」でOK。
ジャンル選定や個別記事では「絞る意識」が大切ですが、ターゲティングは「ザックリ」で問題ありません。
理由①:マーケットが狭くなる
ターゲットを絞りすぎると、マーケット(市場)自体も狭くなりすぎるため、おすすめしません。
たとえば「ジャンル:エンジニア転職」にて、詳細なターゲティングの「NG例」を考えてみます。
ターゲット | エンジニア転職に興味がある大衆 |
---|---|
絞り込み① | 年齢:30代 |
絞り込み② | 性別:男性 |
絞り込み③ | 世帯:独身 |
絞り込み④ | 職業:中小 |
絞り込み⑤ | 住所:都内 |
この場合「エンジニア転職に興味ある30代独身男性、都内在住の中小サラリーマン」限定のマーケットになります。
つまり、上記以外の読者(20代、公務員、既婚者、地方在住など)をとりこぼします。
このように詳細にターゲティングしすぎると、極端に需要が少なくなり、 その結果「集客できないブログ」が完成します。
あくまで、ターゲットは「エンジニア転職に興味あるキャリア意識の高い大衆」くらいでOK。見込み客に幅広くアプローチでき、読者をとりこぼしません。
もちろん、例外アリ
場合によっては、性別や年齢といった要素でターゲットを絞ると、効果的なジャンルもあります。今回は「脱毛」で考えてみましょう。
ジャンル:脱毛 | |
---|---|
性別 | 男性|女性 |
年齢 | 10代|20代|30代|40代|50代 |
たとえば「メンズ脱毛」にフォーカスするなら、時代の風潮もあり、需要を見込めます。実際「メンズ脱毛」の月間検索ボリュームは「4万回」も検索されてます。
とはいえ「出身は〇〇、趣味は〇〇」みたいな詳細なターゲティングは必要ありません。あくまで「非モテ脱却のメンズ脱毛」くらいの、ザックリなターゲティングでOK。
ターゲット =「市場」です。ターゲットを絞りすぎると、見込み客も減ってしまいますので、注意しましょう。
理由②:ライティングがむずかしい
先ほどの詳細なターゲティングを元に解説します。
ターゲット | エンジニア転職に興味がある大衆 |
---|---|
絞り込み① | 年齢:30代 |
絞り込み② | 性別:男性 |
絞り込み③ | 世帯:独身 |
絞り込み④ | 職業:中小 |
絞り込み⑤ | 住所:都内 |
たとえば、書き手が20代女性にも関わらず、30代男性向けにスラスラ書けますか?
ターゲット自体を絞りすぎてしまうと、書き手の「経験」「専門性」から逸脱する可能性も高まります。
特に、初心者のウソはバレやすく、結果として読者からの信用を失います。よって、経験から書けないブログは、そもそもリサーチの段階で排除すべきです。
理由③:書くべき記事は減らない
ここまで読んで、年齢や性別、職業などで限定したとて、書くべき記事数は減らないことに気づくと思います。
たとえ、20代独身男性、30代既婚女性にせよ、転職ですべきことは「転職エージェントに登録」→「履歴書を書く」→「面接」と、ぶっちゃけ、大差ありません。
つまり、書くべき記事数や労力は減らないのに、マーケットだけが狭くなっており「それって、アホだよね...」って話です。
結論:詳細なターゲティングは不要
以上より、リーチできる「見込み客」が減ってしまうため、ブログ全体の詳細なターゲティングは「不要」です。
詳細なターゲティング(ペルソナ)
山田太郎|25歳|独身|男性|童貞|都内在住|公務員|3年目|カフェ巡り|
マーケティングでは、このような「ペルソナ」が有効的な場合もあります。しかし、あくまで、ブログ全体のターゲット設定では「不要」というお話です。
ブログでターゲットを決めるメリット5つ
ブログでターゲティングするメリットは、下記のとおりです。
- メリット①:方向性がブレにくい
- メリット②:集客がしやすい
- メリット③:SEO評価が上がりやすい
- メリット④:ライティングしやすい
- メリット⑤:商品が売れやすい
メリット①:方向性がブレにくい
ターゲット =「ジャンル」を決めると、ブログの方向性がブレません。
たとえば「ジャンル:転職」ならば、転職以外の記事を書くべきではありません。なぜなら、ジャンルに関係ない記事を書くと、専門性が薄れるからです。
- 誰の悩みを解決したいのか?
- そのサイトの専門レベルは?
- 初心者目線でわかりやすい?
Googleは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を掲げており、特に「専門性」が重要です。
書きたいことを書くなら、必ず「noindex」設定し、SEOを汚さないほうが良いです。もしくは、noteなどの「無料ブログ」で発信しましょう。
ターゲットがブレブレだと、オピニオン系や質の低いゴミ記事を量産してしまいます。過去の僕もやらかし、失敗から学ばなければ、時間と労力がムダです。
書きたいことを書いても読まれるのは、有名人だけ。ブログの基本は「読者に役立つ記事を届ける」ですよ。
メリット②:集客がしやすい
ターゲットを決めると、ブログで集客しやすくなります。
- Googleなどの検索エンジンから、特定のキーワードで集客できる
- SNSからも、検索ユーザー以外の見込み客にアプローチできる
- メルマガを利用することで、固定ファンとの信頼関係を作れる
ターゲティングがバラバラだと「人・情報・リソース」が分散してしまいます。
特定のターゲットに向けて発信することで、読み手の心に刺さりやすく、話を聞いてもらいやすいです。
ターゲットに響く記事が書ければ、固定読者も増え、PVや収益もUPしますよ。
メリット③:SEO評価が上がりやすい
ターゲットが明確だと、ブログの「専門性」が高まり、検索上位を狙いやすくなります。
Googleは、ユーザーの悩みを「深く」解決できるサイトを評価します。ターゲットを絞ることで、特定の読者層に的確にアプローチできます。
- 平均滞在時間が増える
- 他の関連記事も読まれる
- ラストクリックに繋がる
- ブログ収益に繋がりやすくなる
- 検索上位を狙いやすくなる
→ 以後、ループ
このように、読者の悩みを解決できる役立つ記事を書きましょう。
読者の満足度が高いと、SEO評価が高まり、検索上位を狙いやすくなります。
メリット④:ライティングしやすい
ブログのターゲットが明確だと、ライティングもスムーズですよ。たとえば「教師」をイメージするとわかりやすいかもです。
- A:英語のみを教える教師
- B:国数英理社を教える教師
前者はリソースを集中できるため、質の高い授業を提供できそうですよね?
届けたいターゲットがバラバラだと、ペルソナ設定や記事の専門知識、書きやすさ、マネタイズも分散してしまいます。
読者の心を掴むには、その道の専門家でなければなりません。専門知識が深ければ深いほど、どんな高度な内容も、初心者目線でわかりやすく解説できるハズです。
メリット⑤:商品が売れやすい
言うまでもなく、ブログは「ビジネス」です。
具体的には「広告」もしくは「自社商品」への誘導です。しかし、ターゲットが不明確だと、商品を買ってもらえないことは容易に想像できます。
また、人は「何を買うのか?」ではなく「誰から買うのか?」も重要な視点です。
特に個人ブログは「属人性」が売りです。つまり「この人だから、買った」と、読者から絶大な信頼を寄せることもできます。
ターゲットが明確な専門性の高いブログなら、読者の心を掴みやすく、適切なセールスライティングもできるため、商品を売りやすくなります。
ブログのターゲットを決め方【3ステップ】
それでは実際に、ターゲットの決め方を3ステップで解説しますね。
繰り返しですが、ターゲット設定は「ザックリ」で構いません。
手順①:発信テーマを決める
あらかじめ、ブログの「テーマ」を決めておきましょう。
- パターン①:稼がないブログ
→ 無料ブログをどうぞ(無料ブログ作成サービス13選) - パターン②:稼ぐブログ
→ 発信テーマ(ジャンル)は?
本記事では「稼ぐブログ」にフォーカスしますね。
たとえば「転職の特化ブログを運営しようかな...?」とお考えなら、下記のようにターゲットの要素(セグメント)を洗い出してみましょう。
転職ブログのセグメント | |
---|---|
性別 | 男性|女性 |
年齢 | 10代|20代|30代|40代|50代 |
職業 | 会社員|公務員|パート|無職 |
家族 | 独身|既婚 |
収入 | 年収〇〇万円|収入なし |
ここから必要な要素を抽出し、組み合わせるイメージです。
たとえば「無職限定の転職ブログ」なんて、面白いと思います。実際に「働いたら負け...」と思ってるニート層はたくさんいます。
なお、テーマに不要なセグメントは排除しましょう。詳細なターゲティングは、マーケットが狭くなりすぎるため不要です。
詳しいブログのテーマについては【決まらない】稼ぐブログテーマの決め方7つのポイント【テーマを決めた後にすべきこと】をどうぞ。
手順②:市場のリサーチ
続いて、選んだテーマの市場(マーケット)を分析します。
- 分析①:月間検索ボリューム
- 分析②:Googleトレンド
- 分析③:インフルエンサーのフォロワー数
- 分析④:検索上位のアフィリエイト商品
- 分析⑤:Yahoo!知恵袋などの質問サイト
果たして「この市場は需要あるのかな?」を見極める作業です。
先の「無職限定の転職ブログ」なら、まず「転職」の需要を分析し、次に「転職 無職」の需要をリサーチしていくイメージです。
ここで「あっ...この市場は微妙かも...」と分かれば、時間やお金をムダにしません。一方「一定の需要もあるし、稼げそうだな...」と分かれば、Goサインです。
手順③:サイト設計
需要アリと分かれば、そのテーマでブログを運営していきましょう。
サイト設計をサボると、120%ブログで失敗します。というのも、起業するのに「事業計画書」を作らない...なんてありえませんよね。
具体的には「KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)」を設定しますが、ブログ運営において最重要は「集客」です。
分類 | 指標 | 概要 |
---|---|---|
集客 | PV | ブログのアクセス数 |
CTR | ブログのクリック率 | |
CVR | ブログから商品が成約した割合 | |
SEO | ブログ記事の検索上位数 | |
SNS | SNSから発生するPV、CTR、CVR | |
広告 | 広告出稿の有無、広告料 | |
月間検索ボリューム | ジャンル、キーワードの月間検索ボリューム | |
リピータ率 | 読者が再度ブログを読む割合 |
たとえば、ブログで月5万円の売上を目指すなら、単価10,000円の商品を5人に売れば、達成できそうですよね...
ブログの売上には、いろんな要素が絡みますが、具体的には下記の公式で導けます。
売上の方程式(要素分解)
売上 =「PV × CTR × CVR × 報酬単価 × 承認率」
詳しくは【初心者】ブログ収益化の仕組みとは?【広告収入を得る方法/おすすめ広告サービス】をご覧ください。
ターゲットに刺さるブログ記事の書き方【3ステップ】
さてここからは、ターゲットの心に刺さるブログ記事の書き方を解説しますね。
- 手順①:ペルソナを分析する
- 手順②:渾身の記事構成を作る
- 手順③:ブログを書く
ターゲット&サイト設計が明確なため、ようやくブログ記事を書ける次第です (*`・ω・)ゞ
手順①:ペルソナを分析する
ターゲットを設定できたら、個別記事の読者「ペルソナ」を決めましょう。
ペルソナ
ペルソナとは、具体的な「想定読者」を意味します。
ブログのペルソナは、下記をおすすめします。ペルソナについても、詳細に設定する必要はありません。
- その①:過去の自分
- その②:身近な友人
基本的には「過去の自分」をおすすめします。
経験や専門分野から書けるため、ペルソナ =「過去の自分のように悩んでるあなた」となり、読者の心をワシ掴みつつ、ライティングしやすくなります。
ペルソナ =『過去の自分』
SEOでも「経験」や「専門性」が求められており、つまり、読者に有益だからです。
ドンピシャなペルソナを設定することで「まるで自分のことのようだ...」だと、ユーザーの心を掴ませることができます。
たった一人の「過去の自分」を救済することで、結果的に多くの悩める子羊たちを導くことができるのです。
詳しいペルソナについては【本質】ブログでドンピシャなペルソナ設定を作る方法【過去の自分を想定せよ】をどうぞ。
手順②:渾身の記事構成を作る
いきなりブログ記事を書き始めてはNG。
必ず「記事構成(台本)」を作り込むこと。
ここをサボると、読者の欲しい情報 =「検索意図」をつかめず、まったく読まれないブログになってしまいます。

渾身の記事構成を作る
本記事も記事構成に「1時間以上」は練り込んでますよ。
記事構成は「ニーズ分析→競合分析→見出し作成」という3ステップを踏みます。
詳しくは【超重要】ブログで読まれる記事構成の作り方3ステップ【テンプレートで簡単作成】をどうぞ。
手順③:ブログを書く
渾身の記事構成を作れたら、ようやく執筆です。
- ライティング
- 画像の挿入
- 図解の作成
- 装飾(太字、マーカー、斜字...)
- 表、箇条書き
- SEO対策
- 内部リンク
- 引用
- SNSコンテンツ
すでに「骨組み」が完成してるため、あとは見出しに沿って「肉付け」するだけのカンタンな作業です。
ブログは「慣れ」も大切でして、とにかく根気強く書き続けることがポイントです。
ブログ初心者でもスムーズにライティングできる「書き方テンプレート」をご用意してますので、しばしお待ちください。
ブログのターゲット決めでよくある質問5つ
ブログのターゲット設定で見込み客をとりこぼすな
本記事では、ブログ集客に必要な「ターゲットの決め方」をマルっと解説しました。
本記事の結論ですが、詳細なターゲティングは不要です。マーケット自体が極端に狭くなり、集客がむずかしくなる可能性があるからです。
ターゲットを広くすると、そのジャンルに興味ある「見込み客」をとりこぼしません。詳細なセグメントが有効な場合もありますが、それはジャンルによりけりですね。
しかし、個別記事のターゲット(ペルソナ)は「過去の自分」に設定すること。経験や専門性から、読者に刺さる記事を書けますよ。
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