本記事のもくじ
適当にタグを作ってませんか?
この記事で紹介する「ブログタグの適切な設計方法」を実践すると、ユーザーとSEOに最適化したタグを作れます。
そこで本記事では、カテゴリーと混同しやすいタグについて、その違いや設定するメリット、SEOとの関連性、具体的な作り方などをマルッと解説します。
この記事を読むと、ないがしろにしガチな「タグ」についての理解が深まり、ユーザーファーストなブログを作ることができます。
結論、タグをつける前には、サイトの方針が明確でないとダメ。下記の手順にて、タグを作りましょう。
正直、タグ付けのコツとかどーでも良いです。小手先のテクニックを実践しても、サイト設計がボロボロなら意味はありません。
というわけで、本質をついたタグ設計論を解説します。テキトーにタグを作っても、ユーザーにデメリットですよ。
ブログタグとカテゴリーの違いとは?
ブログ初心者さんだと「タグとカテゴリーって、どう違うの?」と混同しガチ。そこでまずは、タグの概要やカテゴリーとの違いをわかりやすく解説します。
タグの役割とは?
ブログにおけるタグとは、記事につける「名札」です。ブログ内で「タグ付け」された記事を見つけやすくなります。
タグは内部リンクとして、ブログ内に表示できます。トップページや記事カードに表示させることで、ユーザーはワンクリックで関連記事へと辿り着けます。
また、タグと似た概念で「カテゴリー」があります。カテゴリーは「横」でグルーピングするのに対し、タグは「縦」をイメージしましょう。
今は「?」かもですが、後ほど丁寧に解説します。この考え方はとても大切なので、覚えておいてください。
タグとカテゴリーの違い
タグとカテゴリーの違いを表にまとめました。
項目 | タグ | カテゴリー |
---|---|---|
分類 | 各テーマの共通事項 | ブログの主要テーマ |
階層 | ない(親子関係を設定できない) | あり(親子関係を設定できる) |
数 | 1記事1タグが理想 | 1記事1カテゴリー |
重要度 | 低い | 高い |
SEO効果 | 低い | 高い |
タグとは、カテゴリーに共通するテーマを分類した「シール」です。もう少しわかりやすいよう、具体例にて解説します。
具体例:スーパーの値引きコーナー
たとえば、スーパーを想像してください。
スーパーには「肉」「魚」「パン」などのコーナーがあります。要は、これが「カテゴリー」です。一方、各カテゴリー商品に対し「10%引き」「30%引き」「半額」シールを貼ります。
まさに、値引きシール =「タグ」でして、たとえば「半額タグ」を集めれば、各カテゴリーの半額シールのついた商品だけをピックアップできます。
タグ① | タグ② | タグ③ | |
---|---|---|---|
カテゴリー①:肉 | 10%引き | 30%引き | 半額 |
カテゴリー②:魚 | |||
カテゴリー③:パン |
このように、カテゴリー「肉」「魚」「パン」に対し「10%引き」「30%引き」「半額」コーナーにまとめることで、値引きを待望するお客さんにとってはありがたいのです。
カテゴリー =「横」、タグ =「縦」に串刺し、テーマを分類するイメージを持ちましょう。
タグは任意
ぶっちゃけ、タグは必須ではありません、任意です。
特にタグが活躍するのは「特化ブログ」において。カテゴリーとは違った角度から記事を分類したい場合に効果的です。
とはいえ、タグを設定してないブログもたくさんありますので、無理に設定する必要はありませんね。
ブログにタグをつけるメリット3つ
そんなタグちゃんですが、もちろん可能であれば、しっかりタグ付けしたいところ。それでは、タグをつけるメリットを解説します。
- メリット①:ユーザーが記事を探しやすくなる
- メリット②:クローラーが記事を回遊しやすくなる
- メリット③:回遊率やPVが増えやすくなる
メリット①:ユーザーが記事を探しやすくなる
適切なタグ付けができると、ユーザーが記事を探しやすくなりますね。
WordPressでは「サイドバー」や「記事一覧の上」などにタグを設置できます。タグをクリックすることで、タグ関連の記事にサクッとアクセスできます。
そもそも読者は、悩みを解決するためにあなたの記事を読みます。つまり、目的の記事を探しやすくする「道標」として機能します。
探す邪魔にならぬよう、アクセントとして、タグを設置しましょう。
メリット②:クローラーが記事を回遊しやすくなる
タグは「内部リンク」として働くため、適切なタグ設定をすることで、クローラーが記事を回遊しやすくなります。
基本的には、パーマリンク設定と同じ要領ですね。
また、サイトのトップページや記事一覧にタグを表示させることで、そこからクローラーがサイト内を回遊しやすくもなります。
タグの役割は地味ですが、クローラーの回遊率をあげるためにも、適切な箇所に適切なタグを配置することが大切です。
メリット③:回遊率やPVが増えやすくなる
読者やクローラーの回遊率が高まった結果、PVも比例して伸びやすくなります。
回遊率
回遊率とは「1ユーザーあたりのPV」のことですね。
ブログは検索結果から読まれることが大半ですが、コアなファンなら、サイト内のタグから記事を探すこともよくあります。
適切にタグを設定しつつ、ユーザーの利便性を高め、アクセスUPを狙いましょう。
ブログタグとSEO効果の関連性
続いては、タグとSEOの関連性についてお話しです。
結論:カテゴリーよりSEO効果は小さい
ぶっちゃけ、タグ自体にSEO効果はあまりありません。とはいえ、利便性の高いタグは、間接的に検索エンジンからの評価が高まる可能性があります。
適切なカテゴリー&タグ分けにて、検索エンジンがサイト構造を把握しやすく、ユーザーの利便性も上がります。それに「タグ一覧」より、PVも増えやすくなります。
とはいえ、分類分けは「カテゴリー」が一般的でして、タグは、あくまで「補助的」です。そのため、SEOでも「カテゴリー > タグ」という重要度です。
内部リンクの回遊率が高まる
適材適所でタグを設置すると、クローラーによる「タグ⇄記事」の回遊率も高まります。クローラーは内部リンク間を巡回しており、タグも例外ではありません。
そして回遊率を高めるには、有益なコンテンツを作ることが大切。Googleは有益性の高いコンテンツを高く評価しており、その際に重要な指標が「平均滞在時間」です。
有益なコンテンツを作った結果、、、
- 1記事の「平均滞在時間」が伸びる
- 関連記事も読まれ、さらにPVが伸びる
- サイト内の平均滞在時間もさらに伸びる
あくまで、タグは「一つのパーツ」にすぎませんが、ブログの滞在時間が長くなったり、回遊率が高くなった結果、間接的にSEO評価も高まる可能性があります。
とはいえ「タグを設置したら伸びる」ではありません。ここを勘違いなさらずに。
タグページが上位表示される
上記にも通じますが、タグ一覧ページ内に評価の高い記事がたくさんある場合、タグページが検索上位に表示される可能性もあります。
読者の求める質の高い情報が網羅されてれば、自然とブログ記事は読まれます。結果として「SEOに効果アリ」というワケですね。
使いすぎは、むしろ「逆効果」
ユーザーやSEOのためとはいえ、タグの乱用はかえって「逆効果」です。無闇にタグを増やしすぎると「価値の低い」タグページが量産されます。
価値の低いコンテンツを量産しすぎると、Gooleから怒られます。
クリックされなかったら意味はなく、まとめた方が親切です。過剰なタグは「スパム」「ペナルティ」「重複コンテンツ」の対象ですよ。
ブログタグの適切な設計方法【4ステップ】
ここまでで、タグ理解が深まったと思います。
そして「早くタグの作り方を教えてくれ...」と思うかもですが、焦りは禁物。テキトーにタグを作っても、ブログの「サイト設計」ができてないと「砂上の楼閣」です。
※本来は「商品選定」のフェーズもありますが、本記事では関係ないので省略
手順①:ジャンル選定
発信ジャンルが明確でないと、タグを作る意味さえありません。
そもそも、発信ジャンルがバラバラなブログの場合、タグで整理したとて、タグ内の記事が少なくなります。つまり、価値の低いタグが量産され、これは良くありません。
そのため、タグの効果を発揮できのは、ジャンルが明確な「特化ブログ」において。たとえば「ジャンル:転職」におけるタグ付けの一例を紹介します。
具体例:転職ジャンル
タグ① | タグ② | タグ③ | タグ④ | |
---|---|---|---|---|
カテゴリー①:転職 サイト | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
カテゴリー②:転職 エージェント | ||||
カテゴリー③:転職 面接 | ||||
カテゴリー④:転職 履歴書 |
上記のとおり、たとえば「年齢」でタグ付けできます。もしくは「地域」「性別」とかも、良さげですね。
このように、ジャンルやカテゴリーを決めた上で、はじめて、適切なタグ付けが可能です。そのためには、まずは「ジャンル選定」です。
詳しいジャンル選定の方法は別記事をご用意しておりますので、しばしお待ちください。
手順②:キーワード選定
ジャンルを決めたら、セットで「カテゴリー選定」です。キーワード選定を行う理由は、ブログ成果に直結させるため。ここをサボると、必ず失敗します。
キーワード選定とは「どのキーワードがどのくらい検索されてるか」を分析する作業でして、いわば、書くべき記事を明確にする作業のことです。
たとえ「ラーメン屋」をオープンするにせよ、事前リサーチをしないなんてあり得ませんよね...
キーワード選定をサボると、次のステップである「カテゴリー選定」もグダグダになります。タグは、カテゴリーとは異なる角度からまとめる機能ですので。
詳しくは【保存版】ブログで必須なキーワード選定のやり方【知らないと失敗します】をご覧ください。
手順③:カテゴリー選定
適切なタグを設定するには、土台となる「カテゴリー選定」が必須です。
たとえば「ジャンル:転職エージェント」の場合におけるカテゴリー分けを考えてみましょう。ここでは「絞る」意識が大切ですよ。
- カテゴリー① 転職エージェント 使い方
- カテゴリー② 転職エージェント 選び方
- カテゴリー③ 転職エージェント 口コミ評判
- カテゴリー④ 転職エージェント おすすめ
カテゴリーを絞った結果、タグをイメージしやすくなりませんか?
上記でしたら「年齢」というタグが思いつきそうです。いきなりタグを考えるのではなく「ジャンル→キーワード→カテゴリー選定」の手順が大切です。
カテゴリー選定については、プロでもむずかしく、皆さん失敗します。詳しくは【脱失敗】ブログで超重要なカテゴリー分けの決め方【絞る意識が重要です】をどうぞ。
手順④:タグ選定
ここまでできて、ようやく「タグ選定」です。繰り返しですが、カテゴリーとタグの違いは下記のとおり。
- カテゴリー:ジャンルを「横」に串刺すイメージ
- タグ:ジャンルを「縦」に串刺すイメージ
たとえば「ジャンル:転職エージェント」の場合におけるタグを考えてみます。すでにキーワード・カテゴリー選定を終えたものとします。
ジャンル:転職エージェント | タグ①:年齢 | タグ②:地域 | タグ③:形態 | |
---|---|---|---|---|
カテゴリー① | 転職エージェント 使い方 | ・20代 ・30代 ・40代 |
・東京 ・大阪 ・名古屋 |
・正社員 ・フリーター ・ニート |
カテゴリー② | 転職エージェント 選び方 | |||
カテゴリー③ | 転職エージェント 口コミ評判 | |||
カテゴリー④ | 転職エージェント おすすめ |
このようにタグ付けすることで、カテゴリーの域を超えて、異なる角度から記事を分類させることができます。
つまり「20代におすすめな...」「東京で転職先を見つけるなら...」「ニートでも転職できる...」みたいな角度から、記事を探しやすくなります。
そこで「タグを考えるコツは...?」と疑問に思うかもなので、次の章で解説します。
ブログタグの付け方コツ5つ
タグ付けのコツは、下記のとおりです。
- コツ①:共通キーワードから考える
- コツ②:1サイト7つまで
- コツ③:1記事1つまで
- コツ④:カテゴリー名と被せない
- コツ⑤:タグを「noindex」設定する
コツ①:共通キーワードから考える
各カテゴリーに共通するキーワードから考えてみましょう。
- カテゴリー①:ブログ 始め方
- カテゴリー②:ブログ 作り方
- カテゴリー③:ブログ 稼ぎ方
- カテゴリー④:ブログ 書き方
キーワードは「ブログ」です。そこから導く共通項は「WordPress」「アフィリエイト」「SEO」とかですね。
上記はあくまで一例ですが、メインテーマである重要なキーワードに共通する概念は何かな?と考えてみてください。
もし、バラバラな発信ジャンルやカテゴリーの場合、タグの効力が薄まります。あえて作る必要はないので、特化ブログを運営してる方は、意識してみてください。
コツ②:1サイト7つまで
すみません、、、厳密な決まりはないですが、タグをあまり増やしすぎない方が良いです。目安は「3〜7個」くらいですね。
- 理由①:読者が迷う
- 理由②:SEO的によくない
人は「選択肢」を提供されたとき「3〜7個」くらいまでしか認識できません。
それに、すべてのタグはクリックされるワケではないですし、タグページにある記事が充実しない恐れもあります。
すると「そのタグページって、読者に役立たない"ゴミリンク"だよねっ...」と判断されかねません。
コツ③:1記事1つ
さらに、タグの付けすぎは、読者にデメリットです。よく、タグは「1記事3つまで」と言われるのですが、僕はそう思いません。なるべく、1記事1タグを守りましょう。
一つの商品に「10%引き」「30%引き」「半額」と何枚もついてたら、どれが正しいか分かりませんよね?
タグをつけすぎると、記事のテーマがぼやけます。カテゴリー同様、タグは「1記事1つ」がベスト。価値の低いタグページを増やしても、かえって「逆効果」です。
クリックされないリンクを増やしすぎるなら、まとめたほうが「紳士」ですよ。そのほうが、タグの「価値」が高まります。
コツ④:カテゴリー名と被せない
タグをカテゴリーと同じ名前にするのは控えましょう。というのも、カテゴリーで整理されてるので、わざわざ同じタグ名で分類する必要がありません。
たとえば、ゲームブログで「ゲーミングPC」「ゲーミングチェア」というカテゴリーがあるとします。
そこで読者が「ゲーミングPC」に関する情報を探したいなら、カテゴリーから探せば解決します。むしろ、カテゴリーと同じタグ名があったら、混乱します。
そーではなく、カテゴリーとは違った角度から探せるよう、たとえば「プロゲーマ愛用」「コスパ最強」「高級」など、読者の求めるタグ名に設定すること。
コツ⑤:タグを「noindex」設定する
無理してタグをインデックス登録させる必要はありません。先ほども解説したとおり「タグのSEO効果は薄い」からです。
インデックス登録
インデックス登録とは、検索エンジンに記事を登録させる作業のこと。
タグ設計はガバガバな人が多く、足したり消したりする人も多いと思います。
下手にインデックス登録させ、後から削除・変更したりすると「404エラー」の原因になります。
ユーザーと検索エンジン双方にマイナスでして、そーいったリスク回避の点から、あえて「no index」がおすすめです。
タグが明確でない人は、インデックス登録を控えましょう。もちろん、タグを含めたサイト設計が完璧であれば、インデックス登録させるべきですよ。
>> 関連:【超簡単】ブログがインデックス登録されないのはなぜ?【8つの原因と9つの対処法】
WordPressブログでタグを設定する方法【2ステップ】
それでは実際に、WordPressのブログ記事にタグを設定していきましょう。
手順①:新規タグを追加する
WordPress管理画面 >「投稿一覧」>「タグ」をクリックします。
- 名前:サイト上に表示されるタグ名
- スラッグ:タグページのURL(半角英数字)
- 説明:任意
タグ名とスラッグは、意味を統一させましょう。
注意点ですが、スラッグ(タグのURL)は「半角英語」にしましょう。たまに、日本語になってる人がいますが、URLは英語が基本です。
さいごに「新規タグを追加」をクリックして、タグを設定できました。
手順②:タグを設置する
WordPressの記事編集画面から、タグを設定できます。
画面右側にある「タグ」欄から、設定済みのタグ名を入力して「追加」をクリックします。複数入力する場合は、半角コンマ「,」にて区切ります。
サイドバーに表示させる方法
サイドバーにタグ一覧を表示させたい場合は「ウィジェット機能」を活用しましょう。
WordPress管理画面 >「外観」>「ウィジェット」>「タグクラウド」を選択します。挿入箇所を「サイドバートップ」or「サイドバーウィジェット」とし、追加します。
- タイトル:タグ(任意)
- タクソノミー:タグ
- タグの数:チェック(任意)
以上で、タグ設定は完了です。心配な方は「プレビュー」にて、記事にタグが反映されてるか確認してみましょう。
ブログのタグ付けはSEOより読者を優先しよう
本記事では、ブログタグの作り方やコツを解説しました。
タグについてはカテゴリーほど重要ではなく、テキトーに設定してしまう人も多いです。しかし、マジメに設定しないと、かえって逆効果ですよ。
そのためには、ブログを作る前の「サイト設計」が重要です。下記の手順にて、しっかりサイト設計を行なってください。
上記が完璧な上で、下記のコツ5つを実践しましょう。
サイト設計をサボって、いくらカテゴリーやタグに力を入れても「砂上の楼閣」です。タグを作る際は「縦に串刺す」イメージを持ってくださいね。
というわけで、今回は以上です。地味な"タグちゃん"ですが、どの道、タグのSEO効果はショボいので、読者にフォーカスして作りましょう。
WordPressブログの始め方
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【無料】たった10分でできるWordPressブログの始め方【エックスサーバー】
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