
Web3.0って何?というと「Web1.0」や「Web2.0」があるのかな?ウェブのことを全く知らないので、ゼロから理解できるように分かりやすく教えてください。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- Web3.0とは?
- Web3.0の特徴
- Web3.0の課題
- Web3.0始め方
この記事を書いてる僕は、ジョージアで暮らすデジタルノマド。仮想通貨やNFTアート、GameFiに触れており、Web3.0の世界にドップリ浸ってます。
Web3.0に興味ありませんか?
本記事では「Web3.0とは?」を解説します。
この記事を読むと、Web3.0の概念や特徴、課題をインターネットの歴史を踏まえつつ理解できます。
インターネットの大きな変革です。波に乗り遅れないように、しっかり学んでいきましょう。専門用語をなるべく排除しつつ、分かりやすく解説します。
Web3.0とは?
Web3.0とは「ブロックチェーン」を使った非中央集権的なインターネット概念のこと。ザックリいうと「インターネットの新しい歴史」とお考えください。
- Web2.0:中央集権型←GAFAなどの大企業がユーザーを管理できる時代
- Web3.0:非中央集権型←ブロックチェーンを使うことで、管理者不要な時代
たとえばWeb3.0では、ユーザー同士でデータや組織を管理したり、個人間でのコンテンツ提供、デジタルデータの販売、仮想通貨などのデジタルマネーを仲介業者なしに送金できたりします。
このように、時代をガラッと変える技術として、今もっとも注目されてるインターネット革命です。
Web3.0を歴史から紐解く
もちろん「Web3.0」の前には「Web1.0」や「Web2.0」があります。
- Web1.0:ホームページやメールでの一方的なWeb
- Web2.0:SNSによる双方的やりとりが可能なWeb
- Web3.0:ブロックチェーンの非中央集権的なWeb
Web3.0を、インターネットの歴史から紐解いていきましょう。
Web1.0(1990年初頭〜2005年)
日本でパソコンやインターネットが普及し始めた時代。1990年代初頭〜2005年が「Web1.0」です。
- ホームページやメールなど、一報方向のWeb
- 情報発信のベースは、テキストや画像が中心
- 情報発信や閲覧は、一部の層に限られてた
たとえば、「Web1.0」の時代では、本・新聞・ラジオ・テレビなどでしか情報発信できませんでした。ほとんどの人は、情報を受けとる側でしかありませんね。
ライブドアのホリエモンやサイバーエージェントの藤田さんも、インターネットの大波に乗った時代でしたね。
Web2.0(2005年〜2022年)
SNSが普及し、個人間で情報発信ができるようになった時代。2005年〜2022年くらいまでが「Web2.0」です。
- SNSによる双方向のコミュニケーションが可能
- テキスト・画像・動画など、情報発信の幅が広がる
- 巨大企業による、個人データの収集・統制・管理
まさに、現代を象徴する「SNS時代」です。Twitter、Facebook(Meta)、Instagram、LINE、YouTube、TicTok...
紛れもなく、インターネットを加速させたのは「スマホ」です。そして誰もが、パソコンをポケットに詰め、技術革新の恩恵をジャブジャブ浴びられる時代になりました。
企業もSNSを使った集客・販売が必須になるほど、インターネットは僕たちの生活様式をガラッと変えました。
しかし同時に、企業が個人を管理する問題も生まれました。これが「Web2.0」の課題。たとえば、元アメリカ大統領「ドナルドトランプ氏」が、Twitterから永久追放されたのはビックリでした。
Web3.0では、ココを解決する狙い。
そう、ブロックチェーンを使って。
Web3.0(2022年〜)
Web3.0 =「ブロックチェーン」の時代。Web2.0の中央集権的な統制からの脱却が「Web3.0」に期待されてます。
- 情報の改竄が技術的にできない(ブロックチェーン)
- よって、個人情報の流出も防げる(ブロックチェーン)
- 中間手数料や事務コストを排除(スマートコントラクト)
個人情報が流出する原因の多くは、ハッキング。しかし、Web3.0だと「ブロックチェーン」によって、ネット上の取引データを技術的に改竄できない仕組みです。
ブロックチェーンって、とにかくスゴいんだな...と思っておけばOKです。
もはや改竄は、技術的に不可。そして、ブロックチェーンをハッキングされたことは過去に一度もない。そもそも、パスワードやIDすら存在しない...Web3.0、未来アリです。
Web3.0の特徴
Web3.0の特徴を解説します。
特徴は、下記のとおり。
- 特徴①:中央を介さない通信
- 特徴②:セキュリティの向上
- 特徴③:個人情報の流出なし
特徴①:中央を介さない通信
Web3.0の世界では、サーバーを持たない通信方法「P2P」を採用してます。具体的に分かりやすく解説します。
- クライアント・サーバー方式:サーバーが、ユーザーを管理する
- P2P(ピアーツーピア)方式:ユーザーが、お互いを監視し合う
P2Pは、データを分散して共有しており、改ざんに強い特徴があります。それに中央管理者がいないので、サーバーダウンの心配もありません。
特徴②:セキュリティの向上
ブロックチェーンにより、通信が暗号化されるので、セキュリティがより強固になります。
過去に、コインチェックXME(ネム)の流出事件がありました。しかし、会社の管理体制に問題アリなだけで、ブロックチェーン自体に欠陥があったわけではありません。
未だかつて、ブロックチェーンがハッキングされたことは一度もありませんし、この先もハッキングされることはないハズ。というのも、ハッキングコストに見合わないので。
特徴③:個人情報の流出なし
そもそも、Web3.0の世界では、IDやパスワードを登録しません。ユーザーならお分かりですが、メタマスクなどを使って接続します。
Web2.0では、顧客データを管理する中央が狙われたらアウト。それに、顧客データを社員がうっかり電車におき忘れたなんてことも、Web3.0では起こりません。
サービスに個人情報を登録すること自体が不要でして、個人情報の漏洩リスクが大幅に減ります。そして、ブロックチェーン技術により、データの改竄もできず、事実上、ハッキング不可能となります。
Web3.0の課題
とはいえ、Web3.0には課題も山積み。
- 課題①:手数料「ガス代」が高い
- 課題②:利用する敷居が高い
- 課題③:スケーラビリティ問題
課題①:手数料「ガス代」が高い
Web3.0で欠かせないのが「ガス代」と呼ばれる手数料。
- 仮想通貨を送金するときに発生
- NFTアートを購入するときに発生
- 送金をキャンセルするときに発生
とりま、送金時に多少のガス代がかかることだけは覚えておきましょう。
ガス代は固定の場合もあれば、時期や時間帯、ネットワークの混雑状況に応じて、変化します。ガス代は「ETH GAS STATION」より確認できます。
『Merge』で、ガス代は安くならない
2022年9月15日に、イーサリアムの大型アップデート「Merge(マージ)」がありました。これにより、イーサリアムは、PoW→PoSへと完全移行しました。
「ガス代は、ネットワークの容量に対するネットワーク需要の産物だ。マージはプルーフ・オブ・ワークの使用を非推奨とし、コンセンサスのためにプルーフ・オブ・ステークに移行するが、ネットワークの容量やスループットに直接影響を与えるパラメータを大幅に変更するものではない。引用元:イーサリアム財団
あくまで、取引量に応じて、ガス代は変化します。僕はNFT全盛期に取引していましたが、ガス代だけで数万も吹っ飛んだ記憶があります。
課題②:利用する敷居が高い
日本がWeb3.0に出遅れてる理由は、その参入障壁の高さにあるかと。
- その①:むずかしい専門用語や知識
- その②:仮想通貨取のやりとり
- その③:メタマスクのインストール
- その④:ガス代のコスト&送金の失敗
- その⑤:技術変化の速さ
ぶっちゃけ、始める難易度は、ブログやYouTubeの比じゃない。偏差値「57」くらいあれば、始められるかと。
不幸なことに、送金アドレスを1文字でもミスったりすると、資金が消えます。そして、ガス代という送金手数料も、なかなかバカにならない。
ぜひ「勉強代」として割り切りましょう。
リスクなしに、利益は手に入れられません。
課題③:スケーラビリティ問題
スケーラビリティ問題とは、取引処理によって発生するデメリットです。
- 取引量が増えれば増えるほど、処理が遅くなる
- 取引量が増えれば増えるほど、ガス代も高くなる
- 取引量が増えれば増えるほど、環境にも悪影響が出る
処理には大量のマイニングエネルギーが消費されまして、膨大な電力が必要だったり、大量の二酸化炭素が排出されます。上記が、Web3.0で問題視されてます。
なので、今回のイーサリアムアップデート「Merge」により、イーサリアムのエネルギー消費にかかる99.95%が削減されました。これは、環境問題に対する大きな前進ですね。
スケーラビリティ問題への対策
たとえば、下記の対策が実行されてます。
- オフチェーン取引:ブロックチェーン外で行う取引
- ライトニングチェーン:少額取引をブロックチェーン外で行う取引
- サイドチェーン:メインチェーンとは異なるオフチェーンで取引を処理
- シャーディング:トランザクションの検証作業を効率化する処理
- セグウィット:取引データを圧縮する
また「ハードフォーク」といって、ブロックチェーンを分岐させることで新しい仮想通貨を生み出す手法も生まれてます。代表例が「ビットコインキャッシュ(BTC)」やイーサリアムクラシック(ETC)ですね。
Web3.0の始め方
Web3.0の知識を深めるには、いきなりWeb3.0に触れることです。
- 手順①:仮想通貨取引所を開設する
- 手順②:メタマスクをインストール
- 手順③:ブロックチェーンに触れる
上記に触れてみましょう。わからないところは、ググりつつ手を動かせばOKです。
手順①:仮想通貨取引所を開設する
Web3.0に触れるなら、仮想通貨取引所を開設しましょう。というのも、Web3.0の基盤 =「ブロックチェーン」でして、仮想通貨のやりとりが発生します。
仮想通貨なしに、Web3.0を学べないと思ってください。
要は、Web2.0サービスのマネーが、すべて仮想通貨になった世界とお考えください。ここをサボってWeb3.0を学べないので、まずは仮想通貨取引所の開設がファーストステップ。
仮想通貨取引所オススメ3選
初心者は、下記がおすすめ。
いづれも国内最大手で、安心です。
- おすすめ①:Coincheck(解説記事)←初心者にオススメ
- おすすめ②:bitFlyer(解説記事)←ビットコインがたまるクレカが美味しい
- おすすめ③:DMM Bitcoin(解説記事)←サブとして、開設もアリ
特にコインチェックなら、操作性も分かりやすいし、手数料も安い。初心者でも、挫折なく開設できます。
手順②:メタマスクをインストール
メタマスク(MetaMask)とは、グーグルChromeが提供する「仮想通貨ウォレット(お財布)」のこと。
イーサリアムを使う分散型アプリケーション(DApps)にアクセスしやすくするためのプラグインです。イーサリアムやイーサリアムをベースにして発行された「ERC-20」トークンをWebブラウザ上で保管します。
- イーサリアム系の仮想通貨を入金・出金する
- イーサリアム系の仮想通貨を保管する
- イーサリアム系のNFTを保管する
たとえば、上記の使い方をします。
あくまで、イーサリアムブロックチェーンに対応した仮想通貨ウォレットでして、現在ビットコインなどは扱えません。
NFTやDefiなど、Web3.0ではイーサリアムベースのサービスが増えてます。そして、Web3.0とメタマスクを接続することでサービスを利用できるイメージです。
仮想通貨取引所とセットで、メタマスクをインストールしましょう。
メタマスクのインストール&設定
メタマスクのインストール方法は【簡単5分】メタマスク(MetaMask)とは?【登録、送金方法を解説】をどうぞ。登録は無料、サクッと5分で終わります。
仮想通貨の購入&送金
メタマスクをインストールしたら、ETHなどの仮想通貨を購入しつつ、実際に送金してみましょう。方法は、下記にまとめました。
手順③:ブロックチェーンに触れる
仮想通貨とメタマスクを準備できたら、ブロックチェーンを体験しましょう。
- その①:NFTアート
- その②:メタバース
- その③:DeFi(ディファイ)
- その④:GameFi(ゲームファイ)
- その⑤:Web3.0プラットフォーム
バックグラウンドで、スマートコントラクトが実行されるのを確認できると「時代の最先端」に感動しますよ。
実際に、全部触ってみましょう。
その①:NFTアート
まずは、安定のNFTアート。僕もNFTアートを自作・購入・販売してます。
- その①:NFTアートを自作する方法
- その②:NFTアートを購入する方法
- その③:NFTアートを販売する方法
NFT(Non-Fungible-Token)とは、世界で一つだけのデジタル資産を証明する技術のこと。
NFTの概念は、アートだけでなく、音楽、芸術、スポーツ、ゲーム、法律など日常のあらゆるモノに代替可能です。まずは、一番身近なNFTアートから学んでみましょう。
その②:メタバース
メタバースとは、インターネット上の仮想空間のこと。
- メタバース空間で、NFTアートを展示
- メタバース空間で、アーティストがライブ
- メタバース空間で、アパレルがショップ展開
たとえば、映画「レディプレイヤー」ゲーム「どうぶつの森」なんかも、メタバースの一種ですね。メタバースは、実に身近です。
仮想空間内で、自分のアバターを操作し、メタバース内にいるユーザーとコミュニケーションしたり、仕事の打ち合わせなど、その用途・経済圏ともに広がっています。
その③:Defi(ディファイ)
DeFi(Decentralized Finance)とは、分散型金融のこと。銀行や証券会社、仮想通貨取引所とは違い、中央管理者がいなくても、金融資産の取引が可能なシステムです。
DeFiに関しては、内容がややむずかしいので、下記の動画がわかりやすいです。
その④:GameFi(ゲームファイ)
いわゆる「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」です。NFTゲームとも呼びます。
- NFTゲームに登録する
- NFTゲームで遊んで、仮想通貨を稼ぐ
- 稼いだ仮想通貨を、仮想通貨取引所で交換する
ゲームで獲得した仮想通貨を生活費に充てることも可能。僕も実際にプレイしたところ、仮想通貨を稼げました。ヤバくないですか?ゲーム廃人にとって、GameFiはチャンス。
たとえば、FPSゲームで人気な「APEX」がGemeFi化する未来を想像します。キルポを稼ぐたびに仮想通貨を稼げたり、貯めた仮想通貨で、ゲーム内アイテムを売買することも可能。
こーいったゲーム革命が起こる未来を考えると、かなりワクワクしますよね?ぶっちゃけ、ゲームで稼ぐ未来が、一般的になると断言します。
その⑤:Web3.0プラットフォーム
下記の図が、わかりやすいです。
少なくとも、Web3.0ブラウザ「Brave」くらいは現段階で知らないと、流石に勉強不足かと。
YouTubeでも広告排除で閲覧できるので、ストレスないですよ。そして仮想通貨「BAT」も稼げるので、一石二鳥です。
こーいったWeb3.0プラットフォームを「Web3.0の夜明け」に触れておくことで、時代の波に乗り遅れないかと。先行者利益を享受するチャンスです。
Web3.0を学びつつ、本を読もう
大切なのは、順番です。
- 手順①:Web3.0に触れる
- 手順②:Web3.0を学びつつ、本からも知識を得る
本から知識を学ぶと、Web3.0に触れることなく、ノウハウコレクターになって終わるだけ。それだと、せっかくの書籍代も意味ありません。
なので、大切なのは「動きつつ、学ぶ」です。
Web3.0のブロックチェーン革命に触れつつ、本からも知識を吸収してください。詳しくは【無料あり】仮想通貨をサクッと学べる本おすすめ7冊【基礎・中級・上級・応用】をどうぞ。
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【無料あり】仮想通貨をサクッと学べる本おすすめ7冊【基礎・中級・上級・応用】
仮想通貨初心者が読むべきおすすめな本を知りたいですか?本記事では、仮想通貨の知識を体系的に学べる本を厳選して7冊、紹介します。身銭を切りつつ、仮想通貨の知識を本から吸収しましょう。
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仮想通貨業界への転職もアリ
ブロックチェーンに触れてるなら、仮想通貨業界への転職もどうぞ。ぶっちゃけ、仮想通貨で稼いでるとかはどーでもよく、Web3.0に興味あるなら、ぜひ挑戦してみましょう。
- Webエンジニア:(解説記事)
- Webデザイナー:(解説記事)
- Webマーケター:(解説記事)
たとえば、上記の基礎スキルを身につけてると、より採用の難易度が下がるかと。
詳しくは、仮想通貨業界でおすすめな転職先ランキングベスト5【時代はFintech】をどうぞ。時代を牽引する「FinTech企業」です。
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